グラフィックデザイナーとビルオーナーであるクライアントの住居兼仕事場を改修するプロジェクト。
仕事部屋の中央にはL字型の本棚家具を配置することで、奥のプライベートな生活の場への視線を遮りつつ、ゆるやかに空間を区切る役割を果たす。
本棚家具はクライアントの手掛けた書籍などを飾る機能とともに、アーチ型の開口を設けたことで回遊動線を生み出している。
その他にも、既存トイレと一体化させた玄関収納の新設や既存建具の素材変更など、細やかな要望を叶えながら全体としての統一感をもたせるような計画とした。
また、本の落下防止や建具の引手飾りを京都の組紐を用いて製作するという新たな試みも行い、空間に彩りのアクセントを加えた。
数年をかけて段階的に整えていくことで、豊かに変化し続ける生活と仕事の場となることを目指した。
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所在:京都府京都市
用途:住居兼事務所(改修)
構造:RC造/ 1 階
延床:111 ㎡
竣工:2025 年10月
共同設計:Ichiha
施工:Ichiha
家具:Nalgreen
組紐製作:ノノアーキテクツ
写真:Ichiha/阿萬田嘉之

玄関からの視線をコントロールするL字型の本棚家具 左側は打合せの空間とし、右側は奥の生活空間へとつながる

既存トイレと一体とした玄関収納 奥の既存障子はワーロンを太鼓貼りとして断熱性と遮音性を高めた

アーチの開口により、回遊動線が生まれる

アーチ部分と小口の取り合い

玄関側をみる コーナーには半円形のディスプレイ棚を設けている

本の落下防止のための組紐飾り ビス隠しも兼ねている

上段は背面をワーロンとすることで、内側の仕事場への視線を遮りつつも気配が伝わる

L字型の内側の仕事場 建具はホワイトボードとしても使える仕様に

適度に囲われた集中できる居場所になっている

既存の障子建具や本棚は仕上げの素材を変えることで空間全体の統一感をもたせている

本棚上部の跳ね上げ建具のための組紐飾り




