住み手のいなくなった町家を改修して、新たな住み手につなげるプロジェクト。
新たな住み手が決まっていない前提条件から、明確にそれぞれの場の使い方を決
めすぎず、自由に遊ぶように暮らす場を考えた。
小さな居場所を散りばめることで、空間どうしがにじみあいながら重なるような
空間を目指した。
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所在:京都市北区
用途:住宅(改修)
構造:木造 2 階建
延床:91 ㎡
竣工:2025 年1月
施工:人見工務店
写真:阿萬田嘉之 _Ichiha
玄関から奥をみる
ダイニングから庭をみる 上階からの光がほんのりとこぼれる
キッチンから庭とフリースペースをみる
畳の小上がりと床の間
キッチンカウンターは畳小上がりに腰掛けて使える
庭をながめる
使い方を規定しないフリースペース 庭につながる
平板コンクリートを敷き詰めた庭
ダイニングから玄関をみる
水回りが集まった木のハコ
洗面から階段をみる
浴室から前庭の植物をのぞむ
階段をあがって2階へ 建具をすべて引き込んで、真ん中のホールと左右の2部屋を自由につなげて使うことができる
道路側の部屋
障子戸をあけると階段とつながる
上部の太い小屋梁はそのまま残してみせている
庭側の部屋 左手の造り付けソファの足元の半透明のアクリルから下階へ光が漏れてつながりをもたせている
ここにこもってくつろげるよう、奥行を十分にとったソファスペース
小さな本棚も
モルタルかき落としの真壁とした外観
周囲の街並みに馴染みつつ、町家らしさをとり戻す
夕景